◆お彼岸とは
「彼岸」はサンスクリット語の「波羅密多」からきたものと言われています。煩悩と迷いの世界である【此岸】にある者が、「六波羅蜜」の修行をすることで悟りの世界―――【彼岸】の境地へ到達することができるというものです。
春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間を「彼岸」と呼び、この期間に仏様の供養をすることで、極楽浄土へ行くことができると考えられていました。
春の彼岸を「彼岸」「春彼岸」と呼ぶのに対し、秋の彼岸を「のちの彼岸」「秋彼岸」と呼び分けることもあります。
◆2016年のお彼岸の時期
【春彼岸】
3月17日:彼岸入り
3月20日:彼岸の中日(=春分の日。21日振替休日)
3月23日:彼岸明け
【秋彼岸】
9月19日:彼岸入り
9月22日:彼岸の中日(=秋分の日。祝日)
9月25日:彼岸明け
◆お彼岸の迎え方
○お仏壇、仏具の掃除
壊さないように丁寧に行いましょう。
掃除中にお仏壇の扉の金具が壊れてしまうなどということもあり得ます。
○お墓の掃除
お墓参りに行ったらまず、お墓の清掃をしましょう。雑草が生えていたり、ゴミが散らばっていたりしては仏様に申し訳がありません。
・墓石は水をかけて洗い流す
・水鉢や花立、香立てはゴミがつまりやすので丁寧に洗う
・墓石の彫刻部分は、歯ブラシで細かい汚れを落とす
・洗い流したら、タオル等で水気を拭きとる
○供花やお供え
果物・菓子などの他、精進料理をお供えします。
( 春は牡丹の花にちなんで牡丹餅、秋は萩の花にちなんでおはぎと言います)
・お菓子や果物は直接置かず、二つ折りした半紙の上に置く
・水鉢にきれいな水を入れる
・花立てに供花の長さを整え、お供えする
(昔は“しきみ”が主に使用されていましたが、最近では四季折々のお花をお供えする方が多いようです)
お彼岸とは決まった形で固められているわけではなく、しっかりとご先祖様を供養しましょうというものです。
お墓参りの際はしっかりとキレイに掃除をし、お供えをして、ご先祖様を供養しましょうね。