ドウダンツツジ(灯台躑躅、日本吊鐘、学名Enkianthus perulatus)は、ツツジ科ドウダンツツジ属の植物。
「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っており、
その「トウダイ」から転じたもの、また、「日本吊鐘」の方は中国名に由来する。
ドウダンツツジの種類や品種は?
サラサドウダンツツジ(更紗灯台)
淡いピンク色の花を咲かせる品種で、ベル型の花を下向きに咲かせます。花には濃いピンク色のスジが入っており、
先端は紅色に縁取られています。この様子か更紗染めの模様に似ていることにちなんで名付けられました。
ベニサラサドウダンツツジ(紅更紗灯台)
サラサドウダンツツジの変種で、赤みの強いピンク色の花を下向きに咲かせます。標高の高い場所に生えており、
湿原地帯など湿り気のある場所も好みます。サラサドウダンツツジに比べて花は小さく、先が裂けていることが特徴です。
ヒロハドウダンツツジ(灯台躑躅)
ドウダンツツジの変種で、葉っぱの幅が広いものを指します。岩や石が露わになっているやせた山地や砂地に自生しており、
2cmほどの花を咲かせます。樹高は2mほどに生長し、秋には葉っぱが真っ赤に紅葉します。
アブラツツジ(油躑躅)
ドウダンツツジ属に分類される落葉低木で、枝から伸びた細い柄の先に、緑白色をした5mmほどの花を複数個咲かせます。
日当たりのよい山岳地帯に自生し、高さ2mほどに生長します。葉っぱの裏面はツヤがあり、油を塗ったように見えることから名前がつけられました
ドウダンツツジの育て方!剪定や挿し木、植え替えの時期と方法
ドウダンツツジの育て方のポイント
日当たりがよく、酸性に傾いた土に植えることと、適切な時期に剪定をすることが元気に育てるコツです。
耐陰性はありますが、日当たりが悪いときれいに紅葉しません。
また、花芽がつく前に剪定をしないと、花が咲かなくなってしまいます。
ドウダンツツジの植え方!苗植えの時期と方法は?
2月下旬~4月か、10~1月上旬が植え付けの適期です。ドウダンツツジは根が浅く広く張るので、
深植えにならないよう植えるのがポイント。苗の根についた土を1/3ほど落とし、鉢植えは苗よりも1回り大きな鉢に、
地植えは日当たりがよい場所に苗よりも1回り大きな植え穴を掘って植え付けてください。