春を告げる花として日本に古くから親しまれているウメには、果実を食用にする実梅と、花が大きく美しく観賞に向く花梅があります。
園芸上において、野梅性、豊後性、杏性紅梅性と分類されます。
◆日当たり、置き場所
鉢植え、庭植えともに日当たりの良い場所に置きましょう。
水はけの良い肥沃な土でよく育ちます。
梅が育つ温度条件は、年平均気温が7℃以上です。
また、実梅は開花時に-4℃以下になると低温障害を起こし、実が楽しめませんので、寒冷地は開花が遅い白加賀、豊後が向きます。
◆水やり
鉢植え・庭植えのどちらでも、植えつけてから2年未満の株は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。
庭植えで植えつけて2年以上たつ株は水やりの必要はありません。
しかし夏に雨が少ないときは、土の乾燥が酷くならないうちにたっぷり与えます。
<春前にウメの花を咲かせたいときは……>
霜に数回あわせた後、暖かい室内に置き、蕾に充分に湿度を与えましょう。
※ウメは寒い冬を越し、湿気が多く暖かくなった春に花を咲かせます。
※ウメに春がきたと錯覚させる事により、春前に花を咲かせる事ができます。
春告草(はるつげぐさ)とも呼ばれる梅。
梅の花がほころぶのを見て、春の訪れを感じましょう。