ユーフォルビア属の原種は2000種以上あり、形態も一年草、宿根草、多肉植物、低木と様々です。
そのなかでも、近年、「白雪姫」や「ダイアモンド・フロスト」といった、まるで白い花が咲いているような、非耐寒性低木が注目されています。
観賞する白い部分は、ポインセチアなどと同様、苞と呼ばれる花序のすぐ下の葉で、本当の花は目立ちません。
バラに添える白いカスミソウのように、名わき役としてどんな植物にもよく合います。
温室で周年生育させると、高さ2~3mになりますが、家庭ではコンパクトに仕立て、ほかの植物との寄せ植えに用いると味が出ます。
なお、「白雪姫」は冬に、「ダイアモンド・フロスト」は初夏から秋に開花する点で大きく異なります。
※ユーフォルビアの仲間は、茎や葉の切り口から出る白い液に触れるとかぶれることがあります
◆日当たり・置き場所
庭植えではなく、鉢での栽培の方が適しています。
5月から10月は、戸外で育てましょう。
日当たりを好みますが、夏は明るい半日陰で育てます。
耐寒性がないので、最低気温が10℃を下回る頃、暖かい室内の窓辺に移します。
低温にあうと落葉し、枯死してしまうからです。
「白雪姫」は短日性が強いので、花芽がつく9月下旬までは夜間照明の当たらない自然条件下で育てましょう。
◆水やり
5月から9月の成長期には、鉢土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。
秋以降は徐々に乾かし、冬は鉢土がよく乾くまで水やりを控えます。
低温期の過湿は根腐れを招くので、鉢受け皿に水をためないように気を付けましょう。