◆サンスベリア
学名:Sansevieria
別名:サンセベリア、トラノオ(虎の尾)
科・属名:リュウケツジュ科・サンセベリア属
原産地:熱帯アフリカ
分類:常緑多肉植物
寒さ:弱い(10度以上)
暑さ:強い
日照:日向(夏は半日蔭)
耐陰性:あり
花言葉:永久、不滅
サンスベリアは空気清浄効果が高く、丈夫で育てやすい植物です。
しかし、一般的な観葉植物とは育て方が少々異なりますので、ポイントを押さえて、枯らさず元気に育つようにしましょう。
◆育て方
1.日当たりの良い場所に置く
日当たりの良い、明るい場所で育てるようにしましょう。
耐陰性があるため、比較的暗い場所でも育てることはできますが、長時間暗い場所に置いていると、葉が軟弱で細長くなってしまう「徒長」を起こしてしまいます。
その場合、日光が当たる場所へ移動させ、レースのカーテン越しに1日に4~5時間程の日光浴をさせてください。
また、4月~9月は屋外での育成が可能です。ただし、真夏時期の西日や直射日光が強烈に当たる所には置かない方が良いです。
葉焼けという人間で言う日焼け(火傷)を起こしてしまいますので、真夏は直射日光を和らげたレースのカーテン越しなどに置きましょう。
2.水やりは土が乾いたらたっぷりと与える。
サンスベリアは乾燥に強いため、2~3週間水やりを忘れたくらいでは何の問題もありません。
しかし、サンスベリアを枯らす原因で一番多いのが水やりです。
水の与えすぎで根腐れをおこしやすい植物なので、適切な方法をとらないと簡単に枯れてしまいます。
土が完全に乾いたら、水を鉢底から出てくるまでたっぷりと与えるようにしてください。
また、水やりの後、受け皿に水が溜まっている場合は、根や株自体が腐る原因ともなるので必ず捨てましょう。
3.冬は10℃以上保てる場所に避難させる
サンスベリアは赤道に近い国の植物なので、日本の夏の暑さにも十分耐えますが、寒さに弱い特徴を持っています。
最低気温が10℃以下になると生長がストップし、水を吸いあげなくなります。これは冬眠に入った状態です。
この時期に水を与えると、たとえ土が乾いていたとしても、根腐れを起こさす可能性があります。
・春~夏時期
春の最低気温が10℃を超え、鉢の中の土が完全に乾いていれば水やりを開始します。土が乾いたことを確認して、4,5日程あけて次の水やりをして下さい。
※夏場の湿気には注意しましょう
・秋
乾き具合を見ながら、土が乾いてからの日数間隔を1週間~10日あけて水やりをしてください。
・冬期
最低気温が10℃を下回りだすと、暖かくなるまで水を一切断って下さい。室内は暖房のおかげで最低気温が10℃を下回らず休眠に入らないこともあります。そのような場合は2ヶ月に1度位は水やりをしてもかまいません。
★ポイント★
室内の置き場所に注意して下さい。
日光が当たるようにと窓際に置く場合は、夜には移動させることをお勧めします。
夜中の窓際は気温が氷点下近くになることや、結露によりサンスベリアが大幅に弱ってしまう恐れがあるので十分に注意が必要です。
付随してサンスベリアは湿気により株が腐ってしまうこともよくありますので、置き場所は風通しが良いところにしましょう。
4.2年に一度植え替えを行う
サンスベリアは2年に一度植え替えをすることで元気に育ちます。
鉢植えのサンスベリアは長い間植え替えないでいると、鉢内に根が密集して水はけが悪くなります。
また、酸素不足をおこして、株ごと枯れてきたり、土の中の栄養素が不足して葉の色が悪くなってしまいます。
そのため、サンスベリアは2年に一度は植え替えをする必要があります。
植え替えは面倒な作業ですが、サンスベリアを長く楽しむために、是非行うようにしてください。