※写真はイメージ、価格は参考です。詳しくはお問合わせください。

現在、最もポピュラーで、各家庭に出回っている洋ランはシンビジウム属です。

低温に強く、温室がなくても簡単に育てられる印象がありますが、原種のなかには、暑さを嫌うクールタイプがあるので注意が必要です。
インド産のデボニアナム、マスターシー、エレガンス、エリスロスティラムなどは、このクールタイプに含まれます。
クールタイプは、冬の最低温度4～5℃でも冬越し可能ですが、10℃を維持した方がよいでしょう。
ただし、夏は高温に弱いので最高温度を26℃以内に抑え、風通しよくするために扇風機を有効に利用しましょう。
とくに日本・中国産のスルガラン、キンリョウヘンなどとかけあわせた小型種は、耐寒性が強く、霜に当たらなければ枯れることはありません。
これらはよく「枯れないけど咲かないラン」といわれますが、花後の管理を怠りがちなることが多く、開花させることができなくなってしまっているのです。

置き場

シンビジウムの適切な置き場は、50％遮光された環境下ですが、4～10月までは軒下や庭木の下などに置いて管理します。
やや葉焼けしますが、慣らせば直射日光の下でも弱ることはありません。11～3月までは、最低温度が７℃以上あれば、室内の窓辺に置きます。
健全に開花させたい場合は、4～6月中は風通しのよい日なた、6～9月の間は、屋外に50％の寒冷紗を張り、その下に置いて管理します。10～11月は、戸外の日なたが理想です。

適切な置き場

4～6月：戸外の風通しのよい日なた
6～9月：戸外の庭やベランダで、50%寒冷紗（遮光ネット）の下
10～11月：戸外の日なた
11～3月：最低室温7℃以上を保てる室内の窓辺

水やり

シンビジウムは水分を好みます。特に４～９月までは、毎日たっぷりと水やりしましょう。
10～11月はやや少なめにし、徐々に水やり回数を減らしていきます。
室内に移動させた後は、週１回、コップ１杯の水を与えます。

肥料

シンビジウムは、肥料食いと呼ばれるほど肥料を好みます。
4～9月の間は、2～3カ月ごとに1回施します。10～11月は、リンカリ肥料を大さじ一杯施します。12～3月は肥料は施しません。